SN2反応におけるハロゲン脱離基の脱離能
SN2反応(二分子求核置換反応)がどれぐらい起こりやすいかは、求核剤や基質、脱離基の種類に依存します。今回は脱離基がどれぐらい脱離しやすいかという、脱離能について主にハロゲン化物イオンや硫黄誘導体と関連付けながら解説して…
SN2反応(二分子求核置換反応)がどれぐらい起こりやすいかは、求核剤や基質、脱離基の種類に依存します。今回は脱離基がどれぐらい脱離しやすいかという、脱離能について主にハロゲン化物イオンや硫黄誘導体と関連付けながら解説して…
求核置換反応の1つであるSN2の反応機構や遷移状態、速度論的な話について今回は解説していきます。 SN2反応とは|クロロメタンと水酸化ナトリウムの反応を例に クロロメタンと水酸化ナトリウムを水中で加熱すると、メタノールと…
アルカンとハロゲン分子の混合物に熱や紫外線を与えるとラジカル連鎖反応が開始し、ハロアルカンが生成します。まずはこのハロアルカンの物理的な性質について見ていきます。そのあとで求核置換反応がどのような反応であるかを解説してい…
立体中心を1つしかもたない化合物には必ず鏡像異性体がありますが、立体中心が2つ以上ある場合は像と鏡像がぴったり重なってしまうことがあります。これをメソ化合物といいます。 メソ化合物 例えば、2,3-ジクロロブタンの考えら…
有機化合物の多くは立体中心を2個以上持っています。立体中心が1つあると化合物の構造は(R)と(S)の2通り存在し、立体中心が2つ3つと増えていくと取りうる構造の種類も増えるのです。 立体中心って何ですか?という方は以下の…
化合物の構造を表現する場合、高校で習ったような平面的な構造式の記述では空間的な絶対配置まで区別することができません。したがって破線-くさび形表記法によって構造式を書くのでした。 さらに、立体中心が炭素で4つの置換基が…
旋光計を用いることで、エナンチオマー混合物中の(+)と(-)の比率を算出することができます。しかし、右旋性と左旋性によって定義される(+)と(-)の区別はキラル分子の空間配置をはなんら直接的な関係はないのです。 したがっ…
キラルな分子を実験室で有機合成したとき、各エナンチオマーがどれだけの割合で含まれているのかを調べる必要があります。そのときに使用されるのが旋光度計と呼ばれる測定器です。 今回は、キラルな分子の光学活性や旋光計の原理につい…
分子式が同じ化合物でも、原子間の結合の仕方が違えば別の物質になります。これを異性体といいます。異性体は主に2種類に分類することができて、1つ目の構造異性体は平面的に構造式を描いたときに原子の結合の仕方が異なることで生じる…
メタン(CH4)と塩素ガス(Cl2)を暗所室温で混ぜても反応は起こりませが、300℃以上に加熱するか紫外線を照射することによってメタンを塩素化することができます。 メタンに含まれる4つの水素原子が塩素原子へと置換されてい…