混合阻害におけるミカエリス・メンテン式とラインウィーバー・バークプロット
今回は競合阻害と不競合阻害の両方の形式をもつ混合阻害について、酵素反応の反応速度を導出しデータ解析手法を考えていきます。また、以下の記事をあらかじめ読んでおくと理解の助けになると思います。 反応速度 混合阻害剤を加えた時…
今回は競合阻害と不競合阻害の両方の形式をもつ混合阻害について、酵素反応の反応速度を導出しデータ解析手法を考えていきます。また、以下の記事をあらかじめ読んでおくと理解の助けになると思います。 反応速度 混合阻害剤を加えた時…
今回は不競合阻害(反競合阻害)を酵素反応系に加えた場合の反応速度式を導出していきます。競合阻害とは、酵素の基質結合部位に対して阻害剤が競合的に結合し酵素反応を阻害するものでした。 一方で今回扱う反競合阻害では、酵素だけの…
酵素や酵素-基質複合体に結合することで酵素の活性を下げる物質を阻害剤と呼びます。 阻害剤を利用した酵素の研究では、触媒機構の解明であったり阻害剤を利用した薬剤のデザインを試みることができます。 例えば抗がん剤の1つにメト…
酵素反応における速度解析の実験において、基質濃度に対して反応初速度をプロットしただけでは最大速度やミカエリス定数を正確に調べることはできません。 参考:ミカエリス・メンテンの式を導出|実際の実験データから反応初速度をプロ…
ミカエリス・メンテン式の導出では、不可逆反応であるという前提のもと反応初速度を求めました。しかし、酵素反応の中には生成物が逆反応によって基質に戻る場合もあるため無視することはできません。今回は可逆反応の場合のミカエリス・…
ミカエリス・メンテンの式とは、酵素反応の初速度を表すものです。 酵素反応の反応機構を調べることは、酵素の果たす役割を考えると重要な課題となっています。そのために化学反応速度論をを用いることは有効なアプローチのうちの1つと…
生体触媒である酵素によって進む酵素反応は、以下の点で化学触媒と異なります。 このように酵素は触媒として大変有能であるため、その反応機構を解明することは重要な課題です。 X線解析によって酵素の構造を明らかにすることができま…
“遺伝子が発現する”という表現を耳にしたことがあるかもしれません。 これはDNAの塩基配列に書き込まれた遺伝情報、つまりタンパク質の設計図をもとに実際にそのタンパク質が出来上がることを意味していま…